坐骨神経痛症例 症例3 腰痛により訓練に影響が出ていたが、予後良好となった症例―東京ー錦糸町
患者
J.Oさん 30代 男性 消防士
来院
平成27 年1月
症状と来院理由
主訴:右腰の張り感
上から人を引き上げる訓練をしていると、右腰部の筋肉が緊張してくる。痛いという程まではいっていない。右手を主に使用し引き上げるため、訓練後は右背面に負担がかかっている。ここから4ヶ月は引き上げの訓練があり、そのほかにも様々なトレーニングをこなす必要があるため、ご来院された。
治療内容と経過
治療方針:筋肉の緊張緩和、疲労を取り除く
治療経過:初回時に鍼、吸角(カッピング)、右腰臀部から肩甲骨間にかけてのオイルトリートメントを行い、1度の施術で張り感が取れた。治療後ストレッチを伝え、終了。
その後も疲労はするものの、快調に練習を行うことができた。
同時に治療した症状
特になし
使用した主なツボ、手技療法
右至室、右膈兪、右コウコウ、右秉風、オイルトリートメント
考察
本人の訴えでは腰痛であったが、本症状は広背筋が主な受傷筋肉と捉え施術を行った。広背筋上の反応点に鍼をした段階でかなり張りが楽になっていた。筋力トレーニングを日々行っているが、ストレッチが不十分だったため、疲労回復できないまま訓練を繰り返していたことも、発症に大きく関与していると考える。そのため、訓練後のストレッチを念入りにしていただくよう指導を行い、実行していただくことで予後も良好となった。しかし、一旦治療を終了してから2ヶ月後に背中の張り、右腰痛を訴え再来院されたことから、ハードなトレーニングの中では、体のメンテナンスが欠かせないということも事実として捉えられる。